クリニック開業の失敗①立地・場所選び

クリニック開業の失敗①立地・場所選び

クリニック開業の失敗の原因としてまず挙げられるのが、「立地・場所選び」です。

たとえばあなたのクリニックの診療方針が、「大学病院での経験をいかして地域医療に貢献する」なら、その専門科目の医院が少ない地域に開業すべきでしょう。「家族との時間も大切にしたい」のなら自宅から近い場所にクリニックを開業すべきかもしれません。
クリニック開業で失敗しないために、現地調査や物件データの確認などを通して開業地として妥当かどうか検討しましょう。その際チェックすべき項目はたくさんありますが、ぜひ押さえておきたいのは次のような点です。

まず、「エリアの人口・年齢構成」。開業地周辺の人口は、来院患者数に直結する要素です。また10年後や20年後までを予想する上では、人の数だけでなくその年齢構成を知っておくことも重要です。厚生労働省が発表する受療率などを参考に、1日のおおよその患者数を計算して予測を立てるなど、予め開業地周辺の市場調査を行うことが必要です。

人の動きや交通機関の状況も重要

クリニック開業の失敗となりがちな、立地・場所選び。「エリアの人の動き」も重要なチェックポイントです。
たとえば同じ駅の近くでも、通勤通学によく使われる道沿いなのか、奥に1本入った通りなのかで来院患者数がまったく違う場合もあります。地図を確認するだけでなく、実際の人の流れを自分の目で見ることも大切です。

「交通機関の状況」大切ですね。移動手段は徒歩なのか自転車なのか車なのか、最寄り駅は複数の路線に乗り換えられる駅なのか否かといった違いです。 たとえば内視鏡検査など専門性の高い医療を中心に行っていきたい場合、一般内科に比べて広い地域から患者さんを集める必要があるため、利便性の高いターミナル駅の近くに開業することなどが考えられます。

「エリア内の競合となる医院の数と実態」もチェックしておきましょう。既に人口に対して十分な数の医院があるなら、ほかの候補エリアを検討するか、他院と異なるサービスを提供する必要があるでしょう。